【第2回】マレーシアでの妊婦検診の記録(11w5d)

この記事では、妊娠第11週に、マレーシアのグレンイーグルス病院で受けた2回目の妊婦検診の様子をご紹介しています。

ドクターは前回のDr.タンレイセンから変わって、Dr.テレサのクリニックを受診しています。詳しい診察内容や感想、費用感などもご紹介しているので、これから受診を検討されている方は参考にしていただければと思います。

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この記事では、マレーシアのグレンイーグルス病院で受けた、初めての妊婦検診の様子をご紹介しています。マレーシアで日本語で妊婦検診を受けられる病院を探している方や、マレーシアの病院のシステムを知りたい方などに読んでいただければ幸いです。[…]

病院到着、受付

Dr.テレサのクリニックは、グレンイーグルス病院MOBビルの6階に位置します。今回は初診のため、少し早めに病院に到着し、フォームの記入、体重‧血圧測定を済ませました。その後、前回と同じ通訳さんから体調などのヒアリングを受け、予約時間通りに診察室に呼ばれました。

グレンイーグルス病院には2019年時点で2名の日本人通訳の方がいらっしゃいますが(どちらも女性)、科によって担当が分かれているそうで、基本的には毎回同じ通訳さんが担当してくださいます。

診察内容

診察室に入ると、まずは問診が行われます。ドクターから最終生理日と、自身や家族の既往症などに関する基本的な質問があり、その後この日に行う検査について説明を受けます。

この日は、詳細スキャン、血液検査と、これら二つを組み合わせたコンバインドテストを実施するとのことでした。それぞれの検査の内容と目的は以下の通りです。

  • 詳細スキャン:経腹エコーで、身体の各部の発達具合を確認し、異常がないか確認。
  • 血液検査:血液組織の確認、風疹の免疫の有無、感染症‧HIVの感染の有無など(HIV検査については、同意書に記入を求められました)
  • コンバインドテスト:詳細なスキャンで子供の首の厚さなどを調べ、母親の血液検査の結果と掛け合わせて、染色体異常の有無の確率を算出する(※コンバインドテストは希望者のみの受診となります。)

詳細スキャン(エコー検査)

説明の後、早速診察台に上がり、経腹エコーが始まりました。そして、最初に画面に映った赤ちゃんの映像がこちら。
 

横から映した赤ちゃんのエコー写真
わたし
おおお!完全に人間になってる!!

前回の検診時(6週目)には、まだとても小さく、私の目にはどこが赤ちゃんなのかはっきりと認識できない状態だったので、この映像を見たときには思わず「おお!」と声が漏れてしまいました。

また、つわりも軽い上に、10週頃にはピークを抜け、きちんと妊娠が継続しているのか不安な日々を過ごしていたため、赤ちゃんがゴロゴロ左右に動いたり、あくびをしたり、手を顔にあてたりする姿をみて安心しました。

その後、いろいろな角度から赤ちゃんを見てもらい、手の指や心臓、足の骨、頭蓋骨、鼻や目などの各パーツを一つ一つ確認していきました。通訳の方が隣でぬいぐるみを持ちながら、今どの部分をどの角度から見ているかを説明してくださったのも、とてもわかりやすくありがたかったです。

コンバインドテスト

赤ちゃんの体長も十分に成長していたのと、赤ちゃんがちょうど検査しやすい姿勢をキープしていたので、そのままコンバインドテスト(出生前診断の一種)に移りました。

コンバインドテストでは、3回首の後ろ側の皮の厚みを測定し、その平均値と、母親の年齢、血液検査の結果を掛け合わせて、染色体異常の確率を測定します。

その場では、皮の厚みと母親の年齢の2データのみを掛け合わせた暫定的な検査結果が伝えられ、血液検査も組み合わせた正式な検査結果は、約2営業日後にドクターからメールで連絡が来るとのことでした。

わたし
私は、火曜日の午前中に検査を受けて、木曜日の夕方にメールをもらいましたが、前後することもあると思うので、参考としてお考えください。

ちなみにメールは全て英語で、医学用語満載のため、さらっと読んで全く意味が理解できないことがわかり、そのままGoogle 翻訳に内容をコピペの上解読しました。

Google翻訳の精度はかなり高めと感じましたが、もし不安な場合は、通訳さんをメールのCCに入れてもらい、内容を解説してもらうことも相談可能なようです。

血液検査・問診

エコー検査の後は席に戻り、血液検査をして(うろ覚えですが、3~4本抜きました)、体調の確認と生活上の注意事項について説明を受けました。

▼問診の内容

  • 控えた方がいい食べ物、積極的にとるべき食べ物
  • 体重増加について(週に500g=次回2ヶ月後の検診までに4kgまでなら増えても問題なし)
  • 運動について(水泳などがお勧め)
  • 葉酸サプリについて(それまで過剰摂取をしていたらしく、量を減らすよう指示)
  • その他必要な栄養素(葉酸以外に、DHA、オメガ、ビタミンDなどが良い)
  • 旅行の予定の有無の確認(水分摂取などに気をつけること)
  • 寝る姿勢について(お腹が大きくなってからは、左を下にして寝ること)
  • インフルエンザが流行しているため、なる早で予防接種を打つこと(グレンイーグルスでも打てるが値段が高いので、ひばりクリニックかのぞみクリニックがお勧め)
  • 次回診察時は尿検査があるので、膀胱をいっぱいにしてくること
  • 妊娠の状況をまとめたカードを記入しておくので、後日取りに来て常に携行すること(以下写真左)
  • 次回検診までに母子手帳を購入しておくこと(以下写真右)

 

(左)病院発行の診察カード、(右)母子手帳

なお、母子手帳は大使館で無料で貰えるものではなく、Suria KLCCの紀伊国屋で売っているものを勧めているとのことでした(理由は不明)。
以下の記事では、マレーシアで入手可能な二種類の母子手帳の比較をまとめていますので、これから購入を予定されている方は、あわせてご覧ください。

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お会計

診察が終わり、受付でお会計と次回予約を行います。今回の診察代はRM1,801 (日本円で5万円弱)でした。

予約の時点でRM1,500ほどかかると聞いていたので覚悟はしていましたが、、後日、会社のマレーシア人(出産経験無し)に話したところ、高すぎると衝撃を受けていました。

ただ、日本で受けても、出生前診断を入れるとこれくらいの金額になるというブログ記事も見つけたので、べらぼうに高いということはないような気がします。

スキャンの費用はかかった時間によっても変動するそうなので、記載の金額は参考として捉えていただければと思います。今回はスキャンが比較的スムーズに終わったようなので、割と安く収まっているのではないかと思います。

Dr.テレサについて

今回、初めてDr.テレサによる診察を受けましたが、Dr.テレサは前回の診察時に通訳さんに伝えていた「希望のドクター像」にぴったりだったので、今回の出産はDr.テレサにお世話になろうと決めました。

▼希望のドクター像はこちら

今回が初めての妊娠で、しかも海外出産で不安が大きいため、腕が確かで全幅の信頼がおけ、かつサバサバとしていて親しみやすい感じの女性ドクターが希望の旨を伝えたところ、「Dr.テレサが良いかも」とアドバイスを受け、次回の検診はそちらで受けることに決めました。

前回の検診時のブログより引用

なお、Dr.テレサは、出産時にカルテを見なくても患者の情報を思い出せるようにするために、出産予定月ごとに診察する患者の人数に制限をかけているそうです。出産の時期によっては、受診を断られてしまう可能性もあるので、事前にマレーシアでの出産意思の有無を伝え、予約をすることをお勧めします。

終わりに

妊娠11週にグレンイーグルス病院で受けた妊婦検診の記録は以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回3回目の検診まで2ヶ月あいだが開くのですが、その間一度不安に負け、別の病院(モントキアラ ののぞみクリニック)でも妊婦検診を受診したため、次回はその時の記録をアップしようと思います。

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