【第8回】マレーシアでの妊婦検診の記録(36w4d)

妊娠10ヶ月(36週4日)にあたる7月上旬に、8回目の妊婦検診を受診しました。前回の検診から約2週間を空けての検診になります。

訪れたのは、今回もグレンイーグルス病院のTeresa Chow Clinic for Women(Dr.テレサ)です。診察の内容や料金について記録していますので、今後受診を検討中の方の参考になれば嬉しいです。

また、今回の検診では、Dr.テレサのもとでの分娩に関する詳細な説明があったので、そのやりとりの様子も詳しくご紹介しています。

▼過去の妊婦検診レポートはこちら

病院到着・基礎検査

それでは早速検診の様子をご紹介していきます。

病院に到着したら、まずは体重・血圧の測定と、尿検査を行います。

前回に引き続き、少し体重が増え、過去最高を更新しました。。

わたし
妊娠前+7kgなので、出産までなるべくこのままの体重をキープできるよう食生活に気を使っています。

ちなみに、Dr.テレサのクリニックの体重計は手動で測るもので、毎回家で測るのとは+1kg以上誤差があります。

▼体重計イメージ

出典元:https://www.pcstore.com.tw/jsmedical/M21220048.htm

基礎検査の後は、待合室で診察の順番を待ちます。

Dr.テレサのクリニックは完全予約制で、普段は検診の5〜10分前に病院に到着して基礎検査を終え、予約時間のオンタイムで診察室に呼ばれることが多いです。しかし、この日は前の患者さんの診察に時間がかかっていたようで、20分ほど待ち時間がありました。

問診

診察室に呼ばれ、最初に問診が行われます。

妊婦検診の間隔も2週間と短くなってきているので、特に前回の検診からの変化もなく、また、今回は他のコンテンツが盛りだくさんだったということもあったため、「異常はない?」「運動してね」程度の会話でさらっと終了しました。

入院・分娩の説明

続いて、入院・分娩の説明を受けました。Dr.テレサのクリニックでは、妊娠36週頃に入院・分娩に関する説明があり、その際には旦那さんの同伴を求められます。主な説明の内容は以下の通りです。

  • 出産時の対応について
    陣痛・破水・おしるし等があった際の対応について説明を受けました。日本だと通常、まずは産院に電話をして状況を伝え、病院に行くべきかどうか判断を仰ぐと思いますが、グレンイーグルス病院の場合は、電話なしで直接分娩室のある棟に向かって良いとのことでした(要事前登録)。
    ドクター曰く「おしるしや破水、陣痛があってもすぐには生まれないから慌てないで。陣痛は6分間隔になってからきても間に合うから」とのことです。
  • 出産時の持ち物
    「分娩時はとりあえず、身分証分娩の事前登録証ポカリスウェット的な飲み物その他自分が分娩時に欲しいものさえ持ってくれば大丈夫。分娩時の服も産褥パッドも赤ちゃんのオムツも服も病院にある」そうです。
    とはいうものの、グレンイーグルスで出産経験のある他の方のブログを見ると、これ以外にも必要そうな荷物があったので、日本での出産時に用意する陣痛・入院バッグも参考に準備をし、その概要は、また別の記事でまとめようと思います。
  • 分娩に関するドキュメント(英語)の共有
    分娩の流れや分娩中に発生し得るトラブルについて書かれたドキュメントを渡されます。
    ※現在通訳さんが鋭意翻訳中で近日中には日本語のドキュメントを受け取れるようになるそうです。しかし、私の出産には間に合わなそうだから、、ということで、Google翻訳を使えるようドクターから直接データをメールで送ってもらいました。
  • 無痛分娩の有無の希望確認
    マレーシアは無痛分娩が一般的で、Dr.テレサも無痛分娩を推奨しているようです。理由は産後の回復が早いから、など。私ももちろん無痛分娩でお願いをしました。
  • 歩ける無痛分娩と普通の無痛分娩どちらがいいかの選択
    グレンイーグルス 病院では、麻酔の量を調整して、歩ける(=トイレにいける)程度の強さにするかどうかの選択ができるそうです。麻酔が強すぎていきめなくなる妊婦さんもいるようで、Dr.テレサはどちらかというと歩ける麻酔を推しているようでした。
    歩ける麻酔の英語での表現はうろ覚えですが、確か「walking epudural」と言っていたと思います。私自身、麻酔の種類の違いについては全くの初耳で、なんの予備知識もなく迷ったのですが、通訳さんの「要は麻酔の量による調整だから、もし痛かったら追加で(歩けない程度に)麻酔することも可能ですよ」という言葉に背中を押され、walking epuduralを選択しました。
    なお、walking epuduralにすると、麻酔医の選択ができ、Dr.テレサはお気に入り(=腕のいい)麻酔医がいるようで、私が決断をする前に、すでにカルテに麻酔医の名前まで記入してしまっていました(笑)
  • 会陰切開の説明
    会陰切開の説明と、Dr.テレサはどうしても必要な場合をのぞき会陰切開を行わない(勝手に裂けるのを待つ)という方針について説明を受けました。
  • 分娩の事前登録について
    今日話した内容をドクターがカルテにまとめてくれ、その書類を持って、検診後に分娩の事前登録を行うよう指示されました。分娩の事前登録は、Block Aのスタバの裏にある、総合受付で行います。Pre Registrationという表示がある、広い待合スペースがある方のカウンターで行うのかと思いきや、その隣の、簡易なインフォメーションカウンターでの登録だったので間違わないようご注意ください。ドクターが作成したカルテ・パスポート(本人・配偶者)の提示と簡単な書類の記入をすると、事前登録証がもらえ、事前登録が完了します。また、入院時の部屋の希望もこのタイミングで聞かれますが、希望が叶うかどうかは、出産当日の空室状況に左右されるそうです。
わたし
色々な説明を受けて、出産に臨む実感が少しずつ湧いてきました。それと同時に「Dr.テレサに任せておけばとりあえず安心」という心強さも改めて感じました。

エコー検査

その後、エコー検査を受けました。今回も、心音の確認と、成長度合いを確認するための各部位の計測程度の短縮バージョンエコーでした。
なお、Dr.テレサのクリニックでは、妊婦さん一人一人にカスタマイズされた胎児の成長曲線を確認できるシートが用意されているのですが、今回その成長曲線から少し下にそれている(=成長が鈍化している)という説明がありました。

▼成長曲線のシートはこちら

成長曲線のシート

特に心配しすぎなくて大丈夫だそうですが、36週現在で胎児の体重は2100g程度、出生時の体重は2200~2300g程度になりそうと予想されています。

また、エコーの結果を受け、赤ちゃんが前(お腹側)を向いているため、出産が長引くかもしれないことと、腰側に陣痛が発生するかもしれないことを予言されました。

GBS(B群溶血性連鎖球菌)」検査

その後、GBS(B群溶血性連鎖球菌)」というバクテリアの有無を確認する検査を受けました。検査の目的は、第7回の妊婦検診レポートにも記載しましたが、以下の通りです。

GBSとは、Group B Streptococcus、B群溶血性連鎖球菌のことです。
この菌自体は決して悪いものではなく、指や皮膚に普通についていたりします。膣に常在している場合も多く、妊婦さんの10%程度はこの菌を保有しています。
でも通常は大した病原性を持たないため問題にはなりません。ただ妊娠中にこの菌が膣内に認められると、お産の時、産道を通る際に赤ちゃんに感染して細菌性髄膜炎や敗血症、肺炎など起こすことがあります。 とは言え、GBSを保有しているママさんから生まれた赤ちゃんみんなにGBSが伝わってしまう訳ではありません。伝わってしまった場合も実際に感染症を発症する率は1%以下と言われています。 でもやはり感染対策は必要です。

http://www.michioka-lc.com/faq/entry-63.html

GBSを保有していると分かった時点から抗生剤を1、2週間内服し治療します。
(中略)
赤ちゃんへの感染を防ぐためには、お産のとき、陣痛が始まった時点もしくは破水が分かった時点にペニシリン系の抗生剤を点滴します。お産までに時間がかかる場合は何度か点滴をします。

抗生剤により菌の感染力が最小限になっている時に赤ちゃんが産道を通ってきても感染する可能性はかなり低くなります。生まれてきた赤ちゃんは生後数日、感染症の前兆がないかを注意深く観察し、場合によってはのど、鼻の細菌培養検査をします。

http://www.michioka-lc.com/faq/entry-63.html

この検査の方法は、膣と肛門から綿棒をさして細胞を摂取し、菌の有無を確認するというものでした。過去に子宮頚がんの検査等でかなり痛い思いをしている私ですが、こちらの検査は痛みもなく、あっさり終了しました。

検査結果の確認に4営業日ほどかかるそうで、次回の検診時に伝えられるようです。

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お会計・次回予約

診察後、お会計と次回予約を行います。
今回のお会計はいつもより少しお高めのRM915でした。内訳は、Consultation RM250、Laboratory RM195、Ultra-sound Scan RM180、 USS Equipment + Report R270、Urine Test RM20でした。
バクテリアの検査と入院・出産に関する説明で診察時間が長くなった関係で料金に変動があったものと思われます。

次回予約は37週目、ついに1週間間隔での検診となりました。

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました。

マレーシアでの妊婦検診の記録が以下のページに一覧になっていますので、この記事から読んでいただいた方は、是非これまでの記事もあわせて参考にしていただければ幸いです。


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