妊娠初期に出会えてよかった育児本『ありすママの東大に行ける子を育てる親学』レビュー

この記事では、私が妊娠初期の頃に1冊目の子育て本として読んだ、村木有子さん著『ありすママの東大に行ける子を育てる親学の概要と感想をご紹介します。

「東大に行ける子を育てる親学?」と聞くと、バリバリの教育本を想像してしまいますが、この本はあくまで親が子どもに残せる最高の財産は“教育”であるという信念のもと「子どもが自ら生きていくすべを身につけ、より良い人生を生きていくために」親ができることを、著者の実体験をもとにしながら提唱している本です。

東大生を育てた親ってどんな親なの?「賢い子に育てたい」という熱き思いの孤軍奮闘の体験を元に、賢い子を育てるための親の役割の重要性を解明します。
・妊娠中の方、子育て中の方
・頭のいい子に育てたい方
・自分の子供にいい人生を送ってもらいたい方

著者が、東大生の息子さんを子育てされる際に参考にした本や、胎児〜新生児〜幼児期にとった具体的なアプローチなどが紹介されていて、これから子育てを始める人が知っておきたい情報が盛り沢山の一冊です。

この記事の中で、本の概要と印象に残った箇所などをご紹介するので、是非参考にしてみてください。

著者紹介

ありすママの東大に行ける子を育てる親学の著者は村木有子さん、通称ありすママです。ありすというのは本名の有子さんをもじって付けられた高校時代からのあだ名だそうです。

村木さんは、音大卒業後に同じ高校の先輩であるご主人と結婚し、自宅でピアノ教室を開いたのですが、日々多くの幼児たちにピアノを教える中で一つの疑問を抱きます。

生まれてたったの4〜5年しか経っていない子どもなのに、なぜさまざまな性格や気質の違いが生じるのか?このような性格や気質の違いは一体いつから生じて、どのようにしたらこのように違ってしまうのか

ありすママの東大に行ける子を育てる親学 | 村木有子

この疑問を当時学習塾に勤めていた旦那さんにぶつけたところ、ある関西のお金持ちの母親と幼子が、子どもを飛行機に乗せて東京の幼児教室に通わせているという話を教えられます。

その母親いわく「お金があるから子どもをわざわざ東京の幼児教室に行かせているのではなく、親として子どもにできる限りのことをしているだけ。子どもの頭が悪ければ、お金など頭のいい人に全て取られてしまうかもしれないし、お金などいくら稼いで貯めても意味がない。親が子どもに残せる最高の財産は“教育”である

この言葉に感銘を受けたありすママは、その後育児本を読み漁り、長男ご懐妊以降、胎児期〜新生児期〜幼児期〜それ以降まで毎日休むことなく、「賢い子に育てる」ためのアプローチを実践していきます。

無事息子さんが東大に合格したのをきっかけに、「子育てのために勉強してきた心理学を専門的に学びたい」と思い立ち、武蔵野大学に3年編入で合格。卒業後には、“人生を掛けた一大プロジェクトである息子さんを育てた経験”をブログで発信し、その後『ありすママの東大に行ける子を育てる親学』の書籍化を果たしました。

東大生を育てた親ってどんな親なの?「賢い子に育てたい」という熱き思いの孤軍奮闘の体験を元に、賢い子を育てるための親の役割の重要性を解明します。

本の概要

ありすママの東大に行ける子を育てる親学』は、「親が子どもに残せる最高の財産は“教育”である」という信念のもと「子どもが自ら生きていくすべを身につけ、より良い人生を生きていくために」親ができることを、著者の実体験をもとにしながら提唱している本です。

▼Amazon紹介文より

東大生を育てた親ってどんな親なの?「賢い子に育てたい」という熱き思いの孤軍奮闘の体験を元に、賢い子を育てるための親の役割の重要性を解明します。社会にとって有望な人材を育て上げるためには「親が成長する」必要があります。子どもと共に「人生修行の旅」に出る親業初心者の指南書として、おススメの一冊です。

参照元:Amazon

▼この本を読むことで、以下のような子育てに関するヒントを得ることができます。

  • 子どもを東大に行かせた著者が参考にした育児関連書籍とそのエッセンス
  • 著者が子どもの各成長過程で実践していた具体的アプローチ
  • 完璧主義に陥った著者が体験した挫折と打開方法
  • 「ありす式親育て方」
  • 家族が共に成長する5カ条
  • 好奇心の高め方
  • 安全基地としての親の存在

印象に残ったところ

私は、この本を読んで特に印象に残った箇所が2つあります。

1つは、著者が出産直後から、赤ちゃんの五感に刺激を与えたり、手足を強く・指先を器用にするための運動を行なった結果、赤ちゃんが驚異のスピードで成長を遂げる様子を目の当たりにしたことです。

具体的には、「生後1ヵ月でおまるでおしっことうんちをする」「生後3ヵ月でハイハイをする」「生後4ヶ月で自分でスプーンを持って食事を口に運ぶ」などが紹介されていました。

著者が月齢別に与えた刺激や赤ちゃんの変化が紹介されているので、子育ての様子も具体的にイメージができ、参考になりました。

もう1つ印象に残っていることは、著者が「(親は)子育てのビジョンを立てるリーダー」という信念の下、「長期ビジョン(=子どもにどんな人生を送って欲しいか)」と「短期ビジョン(=長期ビジョンの達成のために直近3年で取り組む内容)」を立て、それを行動目標に落とし込み子育てをされていたことです。

著者は「賢い子に育てる」ということを長期ビジョンに掲げていましたが、その他にも「プロ野球選手になって、大リーグでプレーをするような子になってほしい」「ピアノかバイオリンを習わせて、有名な演奏家になってほしい」などの長期ビジョンを例に挙げながら、短期ビジョンへの落とし込み方を紹介していました。

もちろん明確なビジョンを立てたからといって、全てが計画通り行くわけではなく、著者も挫折を経験していましたが、「その挫折をどう乗り越えたのか」や「挫折を通して親子がどのように変化・成長を遂げたのか」というところまで触れられていて、参考になりました。

おわりに

この記事では、村木有子さん著『ありすママの東大に行ける子を育てる親学の概要と感想をご紹介しました。

私は、妊娠初期の頃に、胎教に関する本を探していて偶然この本に出会い、ありすママのプロ意識の高い育児に衝撃と感銘を受け、自分も子どもの人生が豊かになるように、出来ることは全部やってあげたいと考えるようになりました。

本来3ヶ月だった産休を6ヶ月に延長してもらったのも、この本を読んだことがきっかけです。

(詳しくはこちら:日本よりも短い?!マレーシアの産休事情をご紹介


今後も折に触れて読み返しながら、子育ての参考にしたいと思っている本なので、もし「何か育児本・教育本を読んで見たいけど、どれから読んでいいか分からない」と思われている方がいたら、この本はイチオシです。

東大生を育てた親ってどんな親なの?「賢い子に育てたい」という熱き思いの孤軍奮闘の体験を元に、賢い子を育てるための親の役割の重要性を解明します。

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