マレーシアの賃貸事情〜一人暮らし用マンションの家賃や間取りなど〜

「日本人が住みたい国」ランキングで13年連続1位に選ばれている国、マレーシア。住みやすさの要因の一つに「物価の安さ」がありますが、実際に住んでみて特に実感しているのが家賃のコスパの良さです。

この記事では、マレーシアへの移住を検討中の方に向けて、「マレーシアで一人暮らしをする際にかかる家賃」と「実際の部屋の様子」をご紹介していきます。

記事の後半では、マレーシアでのマンションの探し方や注意点について、自身の体験談も交えながら解説をしているので、あわせて参考にしていただければ幸いです。

マレーシアの一人暮らし用マンションと家賃

それでは早速、私が以前に借りていた一人暮らし用のお部屋と、家賃等の条件をご紹介していきます。

▼物件情報

リビング全体
  • 家賃:RM2500(2019年5月のレートで約66,000円)
  • エリア:Bangsar South(クアラルンプール南部)
  • 立地:KL Gateway University駅直結(KLSentral駅まで4駅)
  • 間取り:1Bedroom+1Studio Room + 1 Bathroom
  • 家賃に含まれるもの:共益費、家具、駐車場1台分、ジム、プール
  • 家賃に含まれないもの:光熱費、インターネット代


▼間取り
 

部屋の間取り

「リビング+ベッドルーム+小部屋(Studio Room)」から成る、2LDK相当のお部屋です。

▼部屋の様子
 

キッチン
キッチン(コンロはIHの2口コンロ)
ダイニング
ダイニング
リビング
リビングスペース
メインベッドルーム
メインベッドルーム
スタジオルーム
スタジオルーム
バスルーム
バスルーム


お部屋探しの際にこだわったのはバスルーム(一番下の写真)です。
マレーシアでは湯船に浸かる習慣がなく、バスタブもないことが多いのですが(シャワーのみ)、たまたま会社の近くにバスタブ付きの部屋があるマンションを見つけ、その建物に絞って部屋探しをしました。

わたし
一人暮らしなので、Studio Roomなしの1Bedroom+1Bathroom(家賃はRM2000前後)で広さは十分だったのですが、バスタブがある部屋が2LDK以上のみだったため、やむなくこの部屋を借りることになりました。


マンション最寄りのKL Gateway University駅は、ターミナル駅のKL Sentralまではモノレールで4駅、中心部のKLCCまでも車で20分程度とアクセスも良好です。スーパーやカフェ・レストラン、H&Mやダイソーなどのショップが入居している中規模のショッピングモールにも直結しているのも、決め手の一つになりました。

マレーシアなら、上記のような条件の物件が7万円以下で借りられてしまうため、一度マレーシアに住んでしまうと、なかなか東京の家賃には戻れなくなってしまいます。

マレーシアでのお部屋探し

次に、マレーシアでお部屋を探す方法についてご紹介します。
マレーシアに住んでいる日本人に話を聞く限り、以下の2つの方法で部屋を探されていることが多いようです。

  • 会社または知り合いから不動産エージェントを紹介してもらい、希望条件を伝えていくつか候補物件を見繕ってもらう。
  • インターネットで物件を検索し、物件情報を掲載している不動産エージェントに直接コンタクトを取る。

2つ目の方法の場合、よく使われているサイトは以下の2つです。

  • PropertyGuru
PropertyGuru
https://www.propertyguru.com.my/

 

  • iProperty
https://www.iproperty.com.my/


いずれの探し方でも、エージェントとのやりとりはメッセージングアプリのWhatsappを通して行い、「気になっているエリア」「マンション名」「予算」等を伝えた上で、内見の日取りを決めます。

わたし
私は、PropertyGuruのサイトでいくつか物件の目処をつけた後、会社の人に紹介してもらったエージェントにコンタクトを取り、指定のマンション内で4部屋を見せてもらいました。

内見時に確認するべきこと

日本では、賃貸条件が1枚のチラシにまとまっていることが多いですが、マレーシアではそのような慣習がないので、内見時に一つ一つ質問して確認する必要があります。実際に私が内見時に確認した項目は以下の通りです。

  • 家賃(交渉の可能な場合も多い)
  • 家賃に含まれるもの、含まれないもの
  • 契約期間(通常は1年)
  • 入居可能日
  • オーナーの人柄、評判
  • 家具のセンス

家賃交渉

マレーシアでは家賃が交渉可能な場合が多いので、必ず値下げ交渉をすることをお勧めします。

わたし
私が物件探しをした時は、予算をRM2500と伝えていて、紹介された部屋が全てRM2600だったため、RM2500まで下げてもらえるようエージェントに交渉を依頼しました。ただ、最初に安めの予算で希望していれば、もう少し安くできたかもしれません。

インテリア・備品の追加購入

マレーシアのマンションは家具付き物件(英語でFully Furnished)の場合が多いです。同じ家賃・同じ間取りでも、オーナーのインテリアのセンスによって印象が大きく変わるので、同じアパート内でも複数の部屋を見てみることをお勧めします。
また、実際に買ってもらえるかはエージェントの交渉力次第ですが、増やして欲しい家具がある場合、リクエストすることも可能です。

わたし
私は、Studioルーム用にシングルベッドと掛け布団セットをリクエストし、実際に追加で購入してもらいました。
同じタイミングで内見した別の物件にあって、その物件にないものであれば、買ってもらえる可能性が高まります。

その他

その他の注意点として、「水やお湯が出るか」「携帯の電波は入りやすいか」「セキュリティーはしっかりしているか」「共有スペースは汚くないか」などについても自分の目で見て確認し、可能であればインターネット等で日本人による口コミを探すとより確実です。

入居時に必要なお金

内見で気に入った部屋が見つかったら、エージェント経由でオーナーに入居希望の旨を伝えます。その後、以下でご紹介するような初期費用を全て支払った段階で、部屋を押さえることができます。

わたし
入居の意思を伝えるだけでは、何の拘束力も持ちません。いくら前もって入居の意思を伝えていたとしても、先に初期費用を支払った人が別にいた場合、入居の権利を取られてしまいます。

▼以下に、一般的な初期費用の項目と、私が実際に支払った金額を載せています。

  • 前払い家賃(1ヶ月分):RM2500
  • セキュリティーデポジット(2ヶ月分):RM5000
  • ユーティリティーデポジット(0.5ヶ月分):RM1250
  • 仲介手数料:RM630

※セキュリティーデポジットやユーティリティーデポジットは、特に問題がない場合(=途中解約や光熱費の未払い等がなかった場合)、基本的には退去時に返ってくるお金です。

通常、初期費用は家賃の2~4ヶ月分かかることが多いようなので、上記は初期費用が多めにかかったケースとして参考にしていただければと思います。

初期費用の支払いは、オーナーに直接銀行振込となりますが、マレーシアについたばかりで銀行口座がないという場合は、キャッシュでの支払いも相談可能でした。

おわりに

この記事では、マレーシアへの移住を検討されている方に向けて、マレーシアの賃貸事情についてご紹介しました。もちろん、家のオーナーやエージェントによっても柔軟性に差はあると思いますので、一つの例として参考にしていただければ幸いです。

また、記事でご紹介できていない部分で質問などありましたら、お気軽にコメント欄か問い合わせフォームからお知らせ下さい。

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