エコー写真に出てくる英語の意味【代表的な14語をまとめて紹介】

妊婦検診の1番の楽しみとも言える、エコー写真。

妊娠中は、何かと不安になる場面も多いですが、エコーを通して赤ちゃんの姿を見られると、ほっと安心することができますよね。
 

エコー写真


検診後には、印刷したエコー写真をもらえる病院も多いと思いますが、写真の端の方をみてみると、見慣れないアルファベットの略語が並んでいて、それぞれの意味が気になっている方も多いのではないかと思います。

私もそれぞれの英語の意味がわからず気になっていたので、今回エコー写真でよく見る英語の略語の意味をまとめて調べてみることにしました。


そこで、この記事では、エコー写真に出てくる代表的な英語14個の意味をご紹介していきます。次の章では「エコー写真に出てくる英語の意味一覧」を、その次の章では、「それぞれの単語の詳しい解説」を載せているので、最後までお読みいただけたら嬉しいです。

エコー写真に出てくる英語の意味一覧

「とりあえず知りたい単語の意味だけ確認できればOK」という方は、こちらをご覧下さい。次の章では、各略語を構成する単語の意味なども含め、詳しく解説しています。

  • AUA (Average Ultrasound Age)・・・ 超音波検査による想定妊娠期間
  • GA (Gestational Age)・・・ 妊娠期間
  • LMP (Last Menstrual Period)・・・ 最終月経日
  • EDD (Estimated Due Date)・・・ 出産予定日
  • FL (Femur Length)・・・ 大腿骨長
  • HC (Head Circumference)・・・ 頭囲
  • BPD (Biparietal Diameter)・・・ 児頭大横経
  • OFD (Occipital Frontal Diameter)・・・ 児頭前後径
  • AC (Abdominal Circumference)・・・ 腹部周囲長
  • APTD (Antero-Posterior Trunk Diameter)・・・ 躯幹前後径
  • TTD (Transverse Trunk Diameter)・・・ 躯幹横径
  • A×T (APTD×TTD)・・・ 腹部の面積
  • CRL (Crown/Rump/Length)・・・ 胎児頭殿長
  • EFW (Estimation of Fetal Weight)・・・ 胎児の推定体重
こうして見ると、日本語にしても見慣れない単語(医学用語)が多いことがわかります。

エコー写真に出て来る英語の意味 ~詳しく解説編~

さて、ここからは各英単語の意味を、図解なども交えながら詳しく紹介していきます。

AUA (Average Ultrasound Age)

超音波検査による想定妊娠期間。

Ultrasound とは「超音波」のことです。AUAではAverage Ultrasound Ageの略で、直訳は「平均超音波(妊娠)期間」。つまり、超音波検査による想定妊娠期間のことを示します。超音波検査で赤ちゃんの体長や羊水量などを計測し、平均値と照らし合わせることで妊娠期間を割り出す方法だそうです。なお、AUAは、出産予定日の算出にも用いられます。

GA (Gestational Age)

妊娠期間。

Gestational は「妊娠の」「在胎の」を意味する形容詞で、Gestational Ageで「妊娠期間」という意味になります。

ただし、医療関係者以外との会話では、類義語のPregnancy Period等、PregnancyやPregnantを使った表現の方が通じやすいです。Ageの部分は、PeriodやLengthに置き換えることも可能です。

友人・同僚との会話の中では、もっと簡単に「How many month?(今妊娠何ヶ月?)」のように聞かれることも多いです。

LMP (Last Menstrual Period)

最終月経日

Menstrualは医学用語で「月経の」を意味する形容詞で、Last Menstrual Periodで「最終月経日」「最終月経期間」という意味になります。

EDD (Estimated Due Date)

=出産予定日。

Estimated「想定される」、Due Date「期日」なので、Estimated Due Dateで「出産予定日」という意味になります。

EDDの算出方法は2つあります。1つ目はLMP(最終月経日)元に算出する方法、2つ目はAUA(超音波検査による想定妊娠期間)を元に算出する方法です。LMPから算出するEDDは妊娠初期から変わりませんが、AUAから算出されるEDDは、エコー検査の度に、胎児の発育具合によって変動する可能性があります。実際私も、検査のタイミングによって、EDD(AUA)が1週間近く前後していることがありました。

海外出産の場合、Due Dateは頻出なので、確実に押さえておきたい用語です。会社でも度々同僚から「When is your due date?」と聞かれます。また、出産予定日は、Deliverly Date(出産の日)と言い換えられることもあります。

FL (Femur Length)

大腿骨長(だいたいこつちょう)。

Femur(大腿骨)は「太ももの骨」のことで、Femur Length で「太ももの骨の長さ」という意味になります。Femurは「フィーマ」のような発音をします。

エコー写真(大腿骨長)
参照:「推定胎児体重と胎児発育曲線」保健指導マニュアル(平成 24 年 3 月)

HC (Head Circumference)

頭囲。

Headは「頭」、Circumferenceは「円周」なので、Head Circumference で「頭囲」という意味になります。つまり、頭の周りの長さ(円周)のことです。

BPD (Biparietal Diameter)

=児頭大横経(じどうだいおうけい)。

Biparietalが「横の」「両頭蓋骨の」、Diameterが「直径」なので、Biparietal Diameterで「赤ちゃんの頭の断面図の直径」という意味になります。 下の画像のように、胎児の頭を真上から見た時に、透明中隔腔と四丘体槽に対して直角の長さがBPDになります。

エコー写真(児頭大横経)
参照:「推定胎児体重と胎児発育曲線」保健指導マニュアル(平成 24 年 3 月)

OFD (Occipital Frontal Diameter)

児頭前後径(じとうぜんごけい)。

Occipitalが「後頭骨」、Frontalが「前の」Diameterが「直径」なので、Occipital Frontal Diameterで「児頭前後径」という意味になります。頭蓋骨の前方から後方の長さのことで、児頭大横径に対して直角に交わる部分の長さを示します。

AC (Abdominal Circumference)

腹部周囲長。

Abdominalが「腹部」、Circumferenceが「円周」なので、Abdominal Circumferenceで「躯幹(腹部)周囲長」という意味になります。つまり、お腹の周りの長さ(円周)のことです。

エコー写真(腹部)
参照:「推定胎児体重と胎児発育曲線」保健指導マニュアル(平成 24 年 3 月)

APTD (Antero-Posterior Trunk Diameter)

躯幹前後径(くかんぜんごけい)。

antero-posteriorが「前後の」、trunkが「胴」「幹」、diameterが「直径」なので、Antero-Posterior Trunk Diameterで「胴体(腹部)の前後の長さ」という意味になります。

TTD (Transverse Trunk Diameter)

=躯幹横径(くかんおうけい)。

transverseが「横方向の」、trunkが「胴」「幹」、diameterが「直径」なので、Transverse Trunk Diameterで胴体(腹部)の横の長さという意味になります。ACのところで紹介している画像の通り、TTDとAPTDは垂直に交わります。

A×T (APTD×TTD)

腹部の面積。

躯幹前後径 × 躯幹横径で計算される、腹部の面積に相当します。

CRL (Crown/Rump/Length)

胎児頭殿長(たいじとうでんちょう)。

Crownが「頭の先」、 Rumpが「お尻」、Lengthが「長さ」なので、Crown Rump Lengthで、胎児頭殿長という意味になります。つまり、胎児の頭の先からお尻までの距離を意味します。

EFW (Estimation of Fetal Weight)

=胎児の推定体重。

Estimationが「想定の」、Fetalが「胎児の」、Weightが「体重」で、Estimation of Fetal Weight(またはEstimated Fetal Weight)で、「胎児の推定体重」という意味になります。推定胎児体重(EFW)は以下二つの式のどちらかを用いて計算されるそうです。

EFW計算式

 

おわりに

この記事では、エコー写真に出てくる代表的な英語14個の意味をご紹介しました。

どの英単語も、妊婦さん、特に海外出産をされる方なら一度は見たり聞いたりする単語ばかりだったかと思います。

この記事をきっかけに、エコー写真を見るのがますます楽しくなったり、ドクターとのやりとりがスムーズになったりしたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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